さよならのあとで

こんばんは夜
あきみ母です。
今日は詩をご紹介します。
『さよならのあとで』 
ヘンリー・スコット・ホランド
死はなんでもないものです。
私はただ
となりの部屋にそっと移っただけ。
私は今でも私のまま
あなたは今でもあなたのまま。
私とあなたは
かつて私たちがそうであった関係のままで
これからもありつづけます。
私のことをこれまでどおりの親しい名前で呼んでください。
あなたがいつもそうしたように
気軽な調子で話しかけて。
あなたの声音を変えないで。
重々しく、悲しそうな
不自然な素振りを見せないで。
私たち二人が面白がって笑った 冗談話に笑って。
人生を楽しんで。
ほほえみを忘れないで。
私のことを思ってください。
私のために祈ってください。
私の名前がこれまでどおり
ありふれた言葉として呼ばれますように。
私の名前が なんの努力もいらずに自然に
あなたの口の端にのぼりますように。
私の名前が 少しの暗いかげもなく 話されますように。
人生の意味は これまでと変わってはいません。
人生はこれまでと同じ形でつづいています。
それは少しも途切れることなく
これからもつづいていきます。
私が見えなくなったからといって
どうして私が 忘れられてしまうことがあるでしょう。
私はしばしあなたを待っています。
どこかとても近いところで。
あの角を曲がったところで。
すべてはよしです。
 虹虹虹虹虹虹虹虹
この詩は戸惑う私たちにそっと寄り添ってくれました。
イギリスの神学者 ヘンリー・スコット・ホランド(1847~1918)
によって書かれたものです。
なにげない日常のひとコマが思い起こされます。
この詩を読んでいると、旅立つ人の声に耳を傾けているような気持ちになります。
不思議だけれど、しっかりとしたメッセージを伝えてくれていて、
とても安心できるのですキラキラ
 

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