この週末
リリイの体調が急変
朝 突然
足がおぼつかなくなり
後ろ足に力がなくなる
ごはんも食べない
水も飲みたがらない
目にも覇気がなく
うつろな状態
前日まで普通に生活できていた
急な変化に
本人のこころも身体も追いついていってない
リリイの旅f立ち
そう遠くはないみたい
いつもと違う
今までみたことのない
リリイの様子
家族みんな
そう感じてる
旅立ちが近い・・・と
突然の変化から一夜明け
りんごをすこし
やわらかいごはんをすこしだけ
食べることができた
水はよく飲む
食べてくれる
飲んでくれる
歩いてくれる
こんな当たり前のことが
実はとてもありがたいこと
当たり前に慣れ過ぎずに生活しようと
意識をもちながら生きているつもりだった
でもいつのまにか
いつもできていることは
「当たり前」になってしまっていた。。
きっと「当たり前」なんて何もなくて
これも
あれも
それも
どれも
すべてが尊い営み
当たり前の「いのち」なんてないんだ
あきみが旅立ってから3年
大型犬は他の犬種に比べると
身体にかかる負担が大きく
寿命も短い
リリイは13歳
いつもわたしたち家族のそばにいてくれた
どうしようもないとき
いつも通りそばにいて
いつも通り散歩をしたい
と求めてくれた
あきみを失い
どうしようもない悲しみに打ちひしがれているとき
はじめて外の空気を吸ったのは
リリイと一緒だった
まだ雪の残るあの日
あきみ姉とわたしは恐る恐る外に出た
あきみが突然旅立ち
どうにもならない
何をしても苦しい
そんな状況だったけど
あの日の外の空気は
とっても冷たくて
とっても心地よかった
あきみといたときのように
いつも通りリリイの散歩に出て
思いっきり空気を吸い込んだ
こんな状況だけど自分たちは生きている!
悲しみでいっぱいのこころとともに
わたしたちは身体いっぱいで
そう感じていた
外になんて出たくない
と思ったけど
リリイがいたから
外に出ることができた
人間が犬を散歩に連れて行く
そんな風に思ってたけど
実は人間の方がせまいせまい家から
広い広い空を掲げる世界に連れ出してもらい
頬に風と空気を感じ
生きてるという実感を味わわせてもらっていた
面倒をみてもらっていたのは
人間のわたしたちの方だった
散歩ができなくなったリリイを前にして
はじめてそのことに気づくなんて、ね
辛く苦しいときいつもそばにいてくれた
楽しいことあきみとみんなとたくさんした
「リリイ」という存在そのものが
わたしたち家族に
たくさんの愛を与えてくれていた
リリイはわたしたちのもとで
ともに生きてくれた大切な家族
そろそろこの世での役目が終わるのかもしれない
リリイの旅立ちが少しでも静かであるように
少しでも安らかであるように
そう祈りながら
リリイの「いのち」
リリイの「いきてる」
を確認する日々がつづく
こころをこめて過ごしたい
最後の大切な時間
「 リリイ 大丈夫だよ
たくさんたくさん ありがとう 」
と
リリイが少しでも安心できるように
わたしたち家族は笑顔でいよう
そしてそのあとは・・・
あちらで待っているあきみに
リリイのこと まかせよう
あき!
よろしくね!
この世とあの世のバトンタッチ
そんな心持ちで
リリイの旅立ちを見送ろう
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