微妙な思考のすれ違いから
少し険悪になった
気持ちが落ち着くまでしばらく
あきみ父の顔は見ないようにしよう
あきみ父をおいて
まずは自分の心が整うよう外に出かけた
空をみて
海をみて
風を感じ
一日を過ごした
こういうときは
この世にあきみがいないことをとりわけ強く感じる
自然のなかにわが身を置きながら
その自らのおもいをやさしく抱きしめた
その夜 わたしと入れ違いで
あきみ父は地域の忘年会へ出かけて行った
酔っぱらって夜遅く帰ってきた
顔がおかしい
暴言やら泣き言やら
次から次に
出てくる出てくる
酔っぱらい！！
自分を傷つけ
相手をも傷つける言葉
それ本気で言ってるの？
正気を失ったかのような言葉を
わたしに容赦なく投げかけてきた
がまんした
ず～っとがまんしてた
がまんしたけど
もうがまんできないくらいの言葉の数々
その言葉にはあきみ父の本心などどこにも見当たらない
この人
完全にやけになってる
ただ傷つけあうだけ
どうしようもない自分の気持ちをぶつけてきてるだけ
なにもいい方向になんかいかない喧嘩
甘ったれたこと言ってるんじゃねえ！
ことばは悪いけど
その時の気持ちを正確に表すとこんな感じ
うかつにもわたしの心は
それらの心ない言葉に触発されたのだろう
気づくと
わたしの右てのひらはあきみ父の左頬をひっぱたいていた
おもいっきり
いや
ひっぱたくどころではない。。
殴っていた。。
何発も何発も
ボコボコに
そう「ぶん殴る」
とはたぶんこういうこと
今まで生きてきて
どんなにくやしくても
どんなに腹が立っても
人を殴ったことなんてなかった
生まれてはじめて
本気で人を殴ってしまったんだ。。
この人はなんでこんなに解らないこというのだろう？
自分も相手も傷つけてしまうだけのことを
なぜいうのだろう？
酔ってなお手に負えない
そのたちの悪さにわたしは苛立ち
拳を上げてしまったのだろう
でもね
絶対だめ
だめなんです
人を殴っちゃいけない。。
うん
わかってる
わかってるけど がまんできなかった。。
気づいたらもう殴ってた
殴るぞ！と思う間もなく殴ってた
自分自身が起こした行動にショックを受けると同時に
あきみ父に対し 殴ってでも目を覚まさせたい
解ってほしい 解り合いたい
と真剣に向き合っていた自分に気づく
必死だった
酔っ払い相手に。。
あきみを失いつつも
日々の営みにしあわせやよろこびをみつけ
そのことを感じることができるようになり
自身の心の変動がかなり緩やかになってきてた
何に対してもそうそう動じない自分を感じてた
自分の信じがたい行動に
まだまだ「人間のわたし」をみた
変だけど
なんだかうれしい
あきみの死後
自らの心のコントロールをしながら生きてきた
自分自身に沸き起こる感情を抑える日もあった
今回の失態から
人間としての未熟さを感じた
そして
それゆえに「生きてる！」を実感できたのかもしれない
でもね
やっぱり人を殴っちゃだめだと思う
どんなに腹が立っても
殴っていい理由なんてない
わたしたちは今まで歩んできた道のりのなかで
それぞれの心に鬱積してきたおもい
苦しかった思いのたけを
なぜか？このタイミングで相手にぶつけ
お互いに吐き出していたのかもしれない
そんな激しいやりとりも
気づくといつもの談笑に変わっていた
翌朝
右てのひらが痛い
あざがある
わたし
こんなに力いっぱい殴った？
と思いながら
痛かっただろうなあ
あきみ父 ごめんね
と反省しつつ謝るが
当の本人はどこをどう殴られたのか？
すら定かではないようだ
いい大人が大喧嘩
それも拳を振り上げるような本気の喧嘩をした自分たち
その場面を思い出すと無性に笑いがこみ上げてくる
自分で自分がおかしい
そして愛しい
ほほえましい
これも互いへの甘え・依存のなせる業
なのだろうか？
相手を信頼しているからこその喧嘩？
うーん どうだろう？
心のなかに溜まったごちゃごちゃした気持ちは
浄化されたのか？消化されたのか？
きれいさっぱりなくなっていた
とはいっても
やはり暴力は絶対だめ
もうしません。。反省
今日一日あたまが痛い
二日酔いなのか
殴られたからなのか
皆様、
妻のことを心配していただき(私ではなく^^;)
ありがとうございます。_o_
妻は、皆に笑ってもらえるかなと思って、
夫婦の暴露記事を書いたようです。
今は健全な二人に戻っています。^o^
です(o^－^o)