40羽の意味

4月25日
一石氏からの電話
一石氏が以前
復興支援イベントで知り合った
石巻の高橋徳治商店の社長さんがこちらに出向いてくださる
とのこと
震災のこと これまでの道のり・・・
「大変だったこともたくさんあるけれど
 いい話もたくさんあるんだよ。
 今度 手弁当で話しに行くよ。」
この高橋氏のことばを頼りに
一石氏は高橋社長をお迎えして
お話しいただくイベントを企画した
一石氏は家族ぐるみでお付き合いをしていただいている
古き良き仲間のような存在
あきみとともに多くの思い出を共有している
私たちはイベントのお手伝いをすることになった
イベントのスタッフとして動くことのほかに
何か私たちのできることはないか?考えた
「折り鶴のストラップ」
ささやかではあるけれど
こころを伝えられるものと信じ
日々 創作している
プレゼントしたい
そう思った
社長さんへのプレゼント
そう思って用意をはじめた
イベント前日
鶴をひとつひとつ選んで金具をつけた
気づくと40羽
なんだか中途半端な数字だなあ と思った
でもまあいっか と
5月1日 イベント当日
高橋社長のおはなしをきく
(5月2日の記事を参照ください)
震災のあと 一度全社員を解雇されたおはなしをされた
社長として 苦渋の選択をせざるを得なかったこと
聞いていて胸が苦しくなった
その後 被害を受けた工場の後片付けからはじめ
ラインを再開されるまでのおはなしをしてくださった
『 現在の社員は40名です 』
えっ?! 40?!
やっと自分が折り鶴を40羽用意していたわけがわかった
私たちは創作するとき
あまり色々と考えないで
そのときの流れに身を任せるようにしている
今回 折り鶴ストラップを用意するときも
正直 社員さんの数まで把握していなかった
どうやらあきみが導いてくれたよう
あきみを失い
折り鶴をつくることになったのも
流れに身を任せていたら 自然とそうなった
たくさんの方に支えられ 助けられ
折り鶴はかたちとなっていった
(折り鶴をつくりはじめたきっかけ)
 ↓
http://atelieaurore.com/profile2.html
こんなとき いつも思う
私たちはただ 目の前の与えられたことを大切にして
こころをこめて
一生懸命に取り組めばいいんだ と
そうすればなんらかの力が必ず導いてくれる
信じて 身を任せよう
今回もあらためて そのように感じた
私たち家族は「あきみ」という大切な家族を失った
失った という事実は変わらない
でも
あきみのしてきたこと 
あきみの大切にしていたおもい
あきみのこころ を
私たちを通して
表現することができる
発信することができる
あきみの優しいこころを表現し
人に伝えていきたい
このことは
私たちの願い であり
生きる意味 でもある
なくなってしまったからおわり
ではない
「 本人の身体は朽ちても
   その鼓動は止まない 」
あきみのおもい は生きている
まだまだできることがたくさんある
生きている限り
どこまでもどこまでも
私たちは あきらめない
確かな導きを感じ
あらためて そうこころに誓った
 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

アーカイブ

カテゴリー

PAGE TOP