3本のミモザ ~無数のともしび~

 

あきみが旅立ったあと
当時の校長先生が同級生とともに植えたミモザの木

「希望の木」「えがおときずなの木」「ともだちの木」

一本一本にみんなで考えて決めた名前
想いのこもった名前がつけられている

今年 4年目を迎える3本のミモザは
同級生・全生徒に見守られながら大きく成長した

春を心待ちにする3月
黄色い花をたくさん咲かせてくれた

ミモザの花はまるで無数の光のよう
ほわっと淡く 優しい黄色

春を待つ 花が少ない時期に
ひときわ明るく 周囲を照らし
人々の元へと春を届けてくれるミモザアカシア

弱弱しかった枝もだいぶ力強く 太く大きくなってきたので
思いきって剪定することに・・・

当時の校長先生にもお声かけし 現教頭先生、職員の方みんなで作業

当時 木々に込めたおもいや状況を振り返りながら
日常のささやかなできごとなど
談笑しながらのひとときをゆったりと過ごした

切り落とした枝ひとつひとつに
「ありがとう」の心をこめて

いくつもの季節をともに過ごしたあきみの同級生たち

この春 無事卒業を迎え
始まったばかりの中学生生活に集中している頃だろう
個々の姿が思い浮かぶ

この4年の歩みのなか
ミモザはみんなを見守り 見守られ
互いに成長をしてきたのだなあ

時の流れとともに そんなことを感じた

みんなの心のともしびとなって
そばに寄り添ってくれたミモザの木

これからも明るい光のように
小学校のみんなに春を真っ先に運んでくれるだろう

様々な想いを胸に 大切なミモザを整枝
こざっぱりと 明るく 清々しい立ち姿となった

また来春 黄色いひかり ともしびのような
まるく小さな花を そっと優しく咲かせるために
ミモザは着々とその歩みを進めている

ミモザの整った姿にほっと安堵する大人たちの姿
みんな笑顔になった

その心はとっても軽やかで 清く澄んでいるように感じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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