生の輝き

あきみ姉。
学校から帰宅すると
その日のできごと
話したいこと
などを夕飯のときに話してくれる。
昨夜は・・・
「去年の理科の先生がなくなったって。」
と話し始めた。
その先生は年度初めに他校に移動された。
委任式ではほかの先生がひとことずつ話をするなか
自分の持ち時間をつかい
理科の実験を披露してくれたという。
『楽しそうだったなあ』
あきみ姉がその先生に抱いている印象。
なくなったことはとても残念で悲しい。
残された人々は今
深い悲しみに覆われ
どうしようもない暗闇の中にいるであろう。
でも
『楽しそうだったなあ』
と思ってもらえる人生。
それはきっと素晴らしいものだったのだと思う。
なくなったこととは全く別の次元の話。
人がなくなったとき残るのは
その人が生きたという証。
長い・短いではない。
目に見えるものでもない。
 生き方
 おもい
 感動
 人と過ごし
 人と分かち合った多くのもの
 ・・・・・・・・
これらがその人の人生・生き様となり
その生を輝かせる。
たとえその人の姿形はなくなっても
生の輝きは決してなくならない。
人が残した生の輝きは
その人を想う人たちのなかでさらに輝き続ける。
この世を去るその瞬間まで
自分に与えられた「生きる時間」を
 楽しみ
 味わい
 多くの人と共有し
 ・・・・・・・・
力いっぱい歩いていけたらいいな。
あきみ姉とそんなことを話した。
『先生楽しそうだったなあ』
ひとりの教育者の生きた証は私たち親子に
あらためて
「生きること」
について考えさせてくれた。
先生
ありがとうございます。
 

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